既婚女性の転職は不利なのか?
既婚女性の転職は不利…そんな声を聞いた事はありますか?
私はこれまで、結婚後も含め転職活動をしたことがありますが、結論からお話しすると…
と考えます。
大まかな理由ですが、
- 妊娠
- 出産
- 介護などなど…
このような理由から、現場を長期間抜けられやすいと思われる事があるからです。
最近では、男性の育休取得が進んだり、男性でも介護休暇を取る事は、珍しい事ではなくなっていますよね。
ですが、女性である以上、そういった目で見られる可能性は、ゼロではありません。
また、書類選考で、落ちやすいとも言われています(私もそうでした)
ただ、これらの理由があるかといって、必ずしも既婚女性の転職が不利になるとも限りません。
そこで今回は、既婚女性の転職について、デメリット、メリットをそれぞれ挙げて、詳しく見ていこうと思います!
既婚女性の転職デメリット
まずは、既婚女性が転職活動をする上でのデメリットからお話しさせてください。
デメリットは以下の様になります。
✓出産や育児を機にされる
✓家庭の事情を気にされる(パートナーの転勤、休日など)
それぞれ詳しく見ていきましょう!
出産・育児の予定があると、採用担当者から不安視される可能性がある
全ての企業がそうではないですが、
入職後、すぐに妊娠→出産で産休→育休となり抜けられたくない
と考えている職場もあります。
ここで、私の転職活動中にあったお話をさせてください。
私の転職経験談 子供の予定を聞かれた時の話
当時、転職エージェントを利用して転職活動をしていた時、担当エージェントの方からこんな連絡がありました。
ぽんさん、この間の会社、ぽんさんの経歴を聞いてぜひお会いしたいと言ってくれたのですが…。ちょっとお聞きしたい事があるとのことで…。
はい
非常にセンシティブな話題になるのですが…ぽんさんは、ゆくゆくは子供を考えていらっしゃいますか?
あ~…今すぐにというわけではないですが、いずれは…と考えてはいます。
そうですか…いや、実は先方から、出来るだけ長く働いてくれる人に来て欲しいという要望がありまして。
ああ、そうなんですね…。うーん、そしたら、申し訳ないですけど断っておいてもらっても良いですか?
これは実際にあったお話です。
もしかしたらそういった話があるかも?とは思っていましたが、ストレートに聞かれるとやはりショックではありました。
何故ショックだったのかというと、自分の経歴以上に、仕事とは直接関係ない「既婚者」という状態が、採用の可否に影響している現実を直視してしまったから。
数年前、20代前半での初めての転職では、こんなこと聞かれませんでした。
軽く、「結婚のご予定は?」とは聞かれましたが、その時は予定もありませんでしたし、
いや、仕事とは関係ないよな~
と感じながらも、そこまで気に留めることなく転職出来ていました。
30代目前、という年齢も要因のひとつだったとは思いますが、何より、これまでの仕事の経歴以上に、「既婚者」という箱として自分自身が見られてしまっている感覚は否めませんでした。
正直、悔しさもありました。
ただ、当時のエージェント担当の方には感謝しています。
何故ならそこで伝えていなければ、面接で直接聞かれていたか、そのまま入社しても何か居心地の悪さを感じていたでしょうから(子供が出来ていたとしても、復帰しづらかったでしょう)
この様な経験もあり、独身時代と比べると、結婚したことにより、
社会からの自分の見られ方が、良くも悪くも変わっている事
に気づきました。
結婚というひとつのパッケージに、自分が放り込まれ、自分よりもそのパッケージを見られているような感じです。
今まで自分という人間だけで勝負をしていたのに、結婚という紙一枚で、「妻」という見方もされるようになったということ。
その見られ方が、転職活動において役に立つこともあるとは思います。
ただ、
仕事を頑張りたいと考えていた当時の自分にとっては、とてもショックな出来事でした。
その為、近い将来子供が欲しい、子供が出来ても働き続けたい、と考え転職活動をしている方は、
を選びましょう。
この様に、年齢や結婚、子供の有無(予定も含め)によって、既婚女性は社会からの見られ方が変わっている事があります。
20代前半、第二新卒、独身時代の転職活動と同じような方法では太刀打ちできない、とも感じました。
その為、過去の私の様に、転職エージェントの利用も検討する事もおススメします。
家庭の事情で、残業や出張などの勤務条件に制限がある可能性がある
既婚者、ということは、自分1人の生活ではなくなります。
もしかしたら、
- パートナーの転勤に合わせて、自分も退職せざるおえなくなるかもしれない
- 子供がいれば時短勤務で、残業も他の職員みたいに出来ないかもしれない。
家族の事情に合わせて、
うちで1年も働けいないのでは?
と思われ、採用の合否に影響する可能性があります。
最近は、そもそも残業を勧める企業は少なくなっていますが、それでも企業としては「長い時間、うちのために働いてほしい」そう考えている職場がある事も事実です。
以前、私が面接の際に受けた質問や、その時の様子を記事にしています。
既婚女性が転職活動を進めていく上で、
「どんな質問をされる?」「どんな回答をすれば良い?」
と疑問がある方は、参考にしていただけると幸いです!
既婚女性の転職メリット
ここまで、既婚女性の転職デメリットについてお話してきました。
次に、メリットについてお話ししようと思います。
メリットは以下の通りです。
✓社会人経験豊富で、様々なスキルが身についている
✓既婚だから辞めにくいと思われる
✓年上女性であることの強みが生かせる
✓今後の働き方を考え直す良いきっかけになる
社会人経験が豊富で、人間関係や仕事の進め方など、さまざまなスキルが身に付いている
20代後半30代前後の年齢では、結婚する女性が多いです。
大学の卒業生でも、22歳で卒業して、23歳から社会人として働き始めるとして、29歳では社会人7年目。
その頃には、
新人教育や、中間管理職としての業務、後輩のマネジメント
など、第二新卒の時には得られない経験をしている方も多いでしょう。
その様に、プレーヤーとしてだけではなく、上司と部下の板挟みで仕事をした経験というのは、協調性やリーダーシップがあるとみなされ、その経歴を評価してくれる会社があります。
技術や知識は多くの人が身に着けられるとしても、人間性は人それぞれ。
皆が皆、リーダーやマネジメント業務を経験としているわけではありませn。
既婚女性の転職ポイントとして、プレーヤーとしての経験だけではなく、そのような、
というのを強みとして、そのスキルや実績を評価してくれる会社に転職する事も、選択肢のひとつと言えるでしょう。
求人検索の段階で、絞り込んでおくことが大切です!
既婚者だから辞められにくいと思われる事も
先ほどの例とは逆になりますが、既婚者だから辞めにくいだろう、と思われる事もあります。
例えば、パートナーの転勤が無かったり、その土地にずっと住み続ける予定の場合。
よほどのことが無ければ他県へ引っ越したりはしませんよね?
「この人は結婚しているし、将来は家も建てるみたいだから、入職したら辞めないだろう。」
と、思ってもらえる可能性があります。
その為、面接の際には「長く働きたいと思っている。」という意思を伝えておくと、好印象と思われます。
年上女性であることの強み
これは独身、既婚に限らずではあると多いと思いますが…20代後半~30代の既婚女性は、
など、多くの人生経験を積んでいる分、物事に対して柔軟な考えが出来るという部分は一面はあると思います。
私が前職で尊敬していた女性上司の2人のうち、1人は既婚子持ち、もう1人は独身でした。
その2人共、自分たち後輩をしっかりとしたリーダーシップとして引っ張って行ってくれつつも、優しく、柔軟に自分たち後輩の意見を聞き入れてくれました。
その様な経験から、
- 仕事を一緒に進めていく中で、既婚も独身も関係ないし、それで優劣がつくわけではない。
- 年齢を重ねた女性は、自分たちよりも柔軟な考えと対応が出来て格好良い
そう感じるようになりました。
年齢が年上の方ほど、自分より多くの人生経験を積んでいる可能性があるということ。
その様な柔軟性や、人柄が評価され、転職に有利になる可能性があります。
働き方を考え直す良いきっかけとなる
既婚女性の転職は、新卒の時の就活とは異なります。
新卒の時は、自分自身のプライベートよりも、
だったと思います。
ですが、結婚して転職活動を行うに当たっては、
ワークライフバランスを考えたり、収入の事を考えたり、自身のプライベートも…
考えながら企業選びを行います。
自分のライフプラン、キャリアプラン…人生について考える、良いきっかけとなります。
また、前職を退職して
など、働いてきた時には考えもしなかった社会保険についても考えなければなりません。
パートという選択肢を選べば、扶養範囲内で働くか、働かないかというところまで考えないといけなくなります。
これらはとても大切な事です。
今まで会社がやってくれていた事を、自分で責任を持って管理するわけなので、自然とお金の管理についても身につきます。
既婚女性の転職は、自分の今後の人生や、今まで知らなかった社会保険の仕組み、お金の管理についても見直す良いきっかけとなります。
また、退職後、「このまま同じような仕事を続けていいのかな…。」そんな風に悩んでいて、転職先も決まっていない場合。
新たに資格を取得して、興味やスキル、仕事の選択肢を広げていくことも考えてみてはいかがでしょうか?
SARAスクールの通信講座では、自宅にいて、資格取得に向けた活動を行う事が出来ます。
ぜひ、参考にしてみてください!
希望を持って!既婚女性の転職が、必ずしも不利にはならない理由
ここまで、既婚女性の転職は不利なのか?という話をしてきましたが、必ずしも不利になる事ばかりではありません。
これは一例ですが、私の友人(既婚・子無し)は、転職面接の際、夫の転勤のこと話しても不採用とはならず、子供の予定も聞かれなかったとのこと。
私自身も、今働いている職場の面接では聞かれませんでした。
同じ既婚女性でも、職場によって、求められる条件は異なるという事が分かります。
例えば急募の職場などは、じっくり教育する時間がなく、転勤などですぐ抜けられると困る、という理由から、あるようです。
そのような職場の場合、もし自分が採用されても、家族の転勤の可能性、子供の希望など、色々気を遣いながら働かないといけなくなります。
先ほどのメリットが生かせるような、職場選びと働き方が大切になってきます。
実際、結婚によって生活リズムが変わったり、休日の過ごし方や価値観が変わる方もいると思います
独身の頃とは見られ方も違う、そうすると新しい作戦が必要になってきます。
その為、それら優先事項を絞ったうえで、
が大切です。
ライフプラン、キャリアプランなど、優先事項さえしっかり分かっていれば、大きく失敗するリスクも減らせるでしょう。
また、先ほどの私のように、子供の希望を伝えた事で採用に影響が出る可能性は、無きにしもあらずです。
ですが、本当は子供を希望しているのに、「子供は欲しいと考えてない。」と嘘を伝えて採用されても、もやもやが残ります。
もしかした企業側は、産休や育休もゆくゆくは取得する想定で、採用を考えている可能性もあります。
その為、採用されたいがために自分に嘘をつくのではなく、聞かれたら、自分の本心を伝えてみましょう。
また、「もし子供が生まれても、仕事は続けたい。」と、長年働きたいアピールをしておくことも大切です。
そうしておけば、もし採用を断られても、縁がなかったとさっぱりして次に進みやすくなりますね。
まとめ
今日は、既婚女性の転職は不利になるのか?と言うテーマで記事を書きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!(^^)!